「作文をスラスラ書くにはどうしたらいいの?」
「作文は構成を先に考えれば簡単ってホント?」
確かに作文で書きたいことって、頭の中にはたくさんある。
でも最初は調子よく書いていたとしても、途中からまとまんなくなっちゃって、結局何が言いたかったのか?よくわからない作文なんてことに・・・
中学生のあなたにもこんな経験があるのでは?
ではいったいどうすれば、文章で簡単に自分の思いを伝えられるのでしょうか?
あなたの気持ち、よくわかります。
私もこうやってブログを通じて、文章を書いています。
普段から文章を書いている私でも、あなたと同じように、うまく書けないと悩む時があるんですよ。
でも安心してください。
この記事を最後まで読んでいただければ、あなたも作文を簡単に完成させられるようになります。
答えを先に言ってしまうと、「作文は構成を先に考えればうまくいく!」のです。
私も構成を先に考えるようになってから、文章の神様が手に降りてきたかのように・・・
- 短時間で
- 最初から最後まで迷わずに
文章が書けるようになったんですよ。
そこで今回は・・・
- 作文の構成が簡単にできる方法
- 構成を考える上で出てきやすい疑問とその答え
- 作文の構成のコツ
これらについてお伝えしていきますね。
それではどうぞ。
なぜ構成を先に考えるの?
作文を書く上で、なぜ構成を先に考えるとうまくいくんでしょうか?
例えばあなたにもこんなことってありませんか?
「あれも書きたい!これも書きたい!」っていうふうに、書くアイデアがたくさん浮かんでくる時があります。
それで、5つくらいアイデアが出たところで、最初に浮かんだアイデアを思い出そうとするんだけど、全く思い出せず、結局思い出せないまま作文を書き上げてしまった・・・なんてこと。
そうなんです!実は人間の脳は忘れるようにできているんです。
頭の中で考えることは、数秒後には思い出せないものなんですね。
だから作文を書く上で、行き当たりばったりに進めてしまうと、本来自分が思っているような作品にはなりにくいんです。
これはあたりまえのことなので、あなたは作文が書けないと自信をなくさなくてもいいんですよ。
ではこの現象をなくすためにはどうすればいいのでしょうか?
そう、「構成を先に考えること」なんですね。
構成を先に考えることによって・・・
- 作文を書く前に何をどういう風に書いたらいいか、頭の中が整理できる
- 作文の最初から最後まで筋道ができて、わかりやすくなる
こんなメリットがあるんです。
実はこの記事も、先に構成を考えているんですよ。
最初に何を書くかが決まっているので、とにかく書きやすいんです。
と同時に、読んでいるあなたもわかりやすくなるんですね。
起承転結は使えるの?
作文を書きはじめる前に構成を考えることが必要だと、わかっていただけたと思います。
では具体的に、構成ってどう考えればいいのでしょうか?
作文の構成でよく聞くのが「起承転結」というフレームですね。
あなたも学校の授業で一度は聞いたことがあるんじゃないかな?
起承転結とは、文章を4つのパート、すなわち「起」「承」「転」「結」の部分に分けたら書きやすいよってことなんだけど、わかりにくくないですか?
この起承転結って、桃太郎のような物語形式には向いてるかもしれません。
でも作文、特にあなたの意見を伝えたいような作文には、あまり向かないんです。
なぜなら「起」と「承」の部分が読み手にとっては、回りくどく感じるからです。
読み手からすると、「で、結局あなたの主張したいことってなんなの?」みたいな空気になりやすくなるってこと。
またそのほかにも、「起承転結はわかりにくい」っていうのも、作文に向かない理由の一つ。
一般的に起承転結は・・・
- 起:始まり
- 承:主題の展開
- 転:視点を変えて
- 結:まとめ
のように説明されています。
でもあなたは、この説明でハッキリ理解できますか?
難しいですよね?
例えばあなたが作文を小説風に書きたいと考えているなら、起承転結パターンを選んでもいいと思います。
でも大抵は自分の意見や考えを書くのが作文です。
だから「無理に起承転結に当てはめる必要はない」というのが私の結論なんです。
また起承転結の他にも、「序破急」とか「序論・本論・結論」とか、別の構成パターンも聞いたことがあるんじゃないかな?
でも結局あなたが書きやすければ、どんなパターンでもいいんです。
どの構成パターンがしっくりくるのかは、実際に使ってみないとわからないし、好き嫌いの個人差もあります。
だからいろんなパターンを試してみましょう。
いろんなパターンを身につけることで、あなたの作文力も確実に上がりますから。
では数ある構成パターンがある中で、私がおすすめする構成の方法は、次の章でお伝えしますね。
作文の構成はこの手順でやってみよう!
というわけで、作文を書く前に構成をどうやってやっていくかを見ていきましょう。
構成と聞けば難しそうに聞こえるけど、一つ一つの手順は簡単なので、あなたも実際にやってみてくださいね。
作文の構成は次の4ステップで作っていきます。
- 吐き出す
- 分ける
- まとめる
- 並び替える
では、それぞれのステップを以下に詳しく説明していきますね。
1:吐き出す
前々章で、「人間の脳は本来、忘れるようにできている」と言いました。
構成を考えずに作文を書き出せば、行き当たりばったりになってしまうのも無理ありませんよね。
そうならないように、考える作業と書く作業とを分けてしまいましょう。
その第一段階が「吐き出す」です。
例えば、ふと「あれも書きたい!」と浮かんだ良いアイデアがあったとします。
このせっかくのアイデアも数秒後に忘れてしまって、作文に書けなければまったく意味がありませんよね。
だから脳の外に残しておきます。
ノートでも、メモ帳でもスマホアプリでも何でもいいですよ。
ちなみに私は、あとに出てくる工程である「並び替え」がしやすいカード状のメモや、簡単にちぎれるメモ用紙などがおすすめです。
あるテーマについて作文を書くなら、そのテーマにまつわる自分の思ったことや調べてわかったことなどをどんどん吐き出していきましょう。
コツは文章にしないこと。
言葉、イラスト、つぶやき、何でもいいです。
うまくやろうとか思わずに、また形式にもこだわらずに、頭の中が空っぽになるまでやってみます。
この吐き出した数々のアイテムが、作文の素材になるので、ぜひ楽しんでやっていきましょう。
2:分ける
次は「分ける」です。
1の「吐き出す」で残した数々の素材をザーッと見渡してみてください。
それぞれの素材が何について書かれたものなのか、分類できませんか?
分け方は自由です。
1の吐き出す工程で、芋づる式に吐き出された素材なら、すでに分類されているかもしれませんね。
この「分ける」作業で、作文の全体像がおぼろげに浮かんできます。
- 自分が何を伝えたいのか?
- どういう順で伝えたいのか?
みたいなものがだんだん見えてくるということです。
3:まとめる
この段階で作文の全体像(文章がスタートからゴールまで一本の筋になっている状態)が、大まかに見えてきていると思います。
そこで次は、「2:分ける」で分類されたそれぞれのカテゴリーをまとめていきます。
そのカテゴリーもしくはパートであなたが・・・
- 結局何が言いたいのか?
- それをどう伝えるのか?
がまとめられれば十分です。
また一度はあるカテゴリーに分類されたけど、他のカテゴリーに移動する、または捨ててしまうような素材メモがあれば、この段階でやってしまいます。
この「まとめる」作業で、全体像からカテゴリーごとの細部まで、何を書けばいいのかがイメージできるようになりますよ。
4:並び替える
あとはもう一度全体像を見渡してみましょう。
どういう順番で伝えれば伝わりやすいか?を考えながら、必要があれば並び替えます。
素材を細かく並び替えたり、カテゴリーをまるごと並び替えたりする場合もあります。
作文の構成とは結局、「自分の伝えたいことをどういう順で伝えるのか」を考えることなんですね。
この段階なら、先程出てきたような「起承転結」や「序論・本論・結論」などのパターンに当てはめてもいいし、自分の得意なパターンがあるなら、それを採用してもいいです。
ちなみに私のおすすめの構成パターンは「結論サンドイッチ」です。
各カテゴリー、パーツ、素材たちを結論でサンドイッチする構成です。
この構成は、文章が論理的で、わかりやすくなるので、重宝しています。
あなたもいろんな構成パターンを試してみてくださいね。
さて、ここまで出来たら、あとは考えた構成に沿って文章を書いていくだけ。
山登りのゴールと道順が見えていると、安心で迷いなく進めるのと同じように、作文も断然書きやすくなりますよ。
決定版!コレが作文の構成のコツ!
さて実際にやってみていかがでしたか?
作文って「文を作る」と書くけど、この構成の過程がまさに「作っている」感覚ですよね。
もしかしてまだ難しいなと感じているなら、以下の「構成のコツ」を参考にしてみてくださいね。
完璧を求めない!ざっくりでいい
もしかして「構成はしっかり考えないと!」って、思っていませんか?
いえいえ、最初は本当にざっくりでいいんですよ。
構成を考える目的は、作文の全体像をイメージすることでしたよね?
ですから20%くらいの完成度で十分なんです。
細部までしっかり考えるよりも、ザァーっと全体の流れを作ってしまう感覚です。
構成を先に考えることのメリットは、「後からいくらでも修正が効く」ってこと。
あなたにもこんな経験はありませんか?
やみくもに文章を書き出したのはいいけど、原稿用紙の2枚目に入ったあたりで・・・
- 「あれも書きたい!」
- 「この部分が意味わかんないな」
というふうに、無性に文章を修正したくなるような。
こんな場合、消しゴムで修正するよりも、1枚目から書き直したほうが早いんじゃない?って思いますよね。
しかし構成を先に考えていれば、こんなことはありません。
素材、ネタ、思いつきなど、後から追加したり、並べ替えすればいいだけなんですね。
文章のスタートからゴールまでがしっかりイメージできていれば、その間のルートは自由に選択できるんです。
あなたも一度肩の力を抜いて、作文の全体像を先に完成させてみてくださいね。
構成メモは必要?
先生から「構成メモを書きなさい」と言われたことがあるかもしれませんね。
しかし「構成メモ」と一口に言っても、どうやったらいいのかわかりにくくないですか?
ぶっちゃけ、構成がしっかりできれば、手段はどうでもいいですよ。
メモの方法は世の中にたくさんありますので、あなたが一番やりやすい方法を選びましょう。
ちなみに私が実際にやっていて、おすすめできるのは、次の3つです。
- マインドマップ形式
- カードorふせん
- メモアプリ「google keep」
それぞれを詳しく見ていきましょう。
マインドマップ形式
あるテーマを中心に置いて、関連することを放射線状に広げていきます。
例えば作文のテーマが「消費税」だとすると、こんな風になります。
あくまで参考例なので、こじんまりしていますが、実際にはもっともっとメモは広がっていきます。
このマインドマップ形式のメリットは・・・
- 芋づる式に関連するメモが広がりやすい
- 作文の全体像がイメージしやすい
という点です。
本当はマインドマップの正しいやり方、ルールは存在するんですが、私にはこのやり方で十分です。
スケッチブックのような、ちょっと大きめの紙ならやりやすいですね。
またあなたがパソコンを使えるなら、マインドマップツールも使いやすいですよ。
カードorふせん
手順のところでもご紹介したように、素材メモをカードやふせんに書いていきます。
この方法は、あとで並び替えしやすいのがメリットです。
カードもふせんも100均で簡単に手に入るので、いろんなサイズを使ってみましょう。
ポケットにいつも入れておいて、アイデアが浮かべば、その場でメモします。
- そもそもスマホを持っていない
- 学校内ではスマホを使えない
こんな場合は、このアナログな方法が一番ですね。
メモアプリ「google keep」
あなたがスマホを持っているなら、ぜひ利用してみてほしいのがコレ。
作文に書きたいこと、とっておきのアイデアなどは、机の前で考えていても浮かんできにくいです。
例えばあなたが・・・
- 運動しているとき
- 歩いているとき
- 音楽を聴いているとき
- お風呂に入っているとき
など、日常生活の中に、実はお宝が眠っているんですよ。
google keepはいつでも、どこでもメモしやすい。
とりわけ私が気に入っているのは、音声メモが使える点です。
この箇条書き+音声メモがとにかく便利。
思いついたことをすかさず音声メモしておけば、たとえその場は忘れても大丈夫なんです。
あとは家に帰ったら、google keepで集まったメモたちを、構成を作る手順通りに・・・
- 分けて
- まとめて
- 並び替える
だけなんです。
簡単でしょ!
さて3つの構成メモのやり方をお伝えしてきました。
あなた流のメモ術も、ひょっとしたら生み出されるかもしれませんね。
どの方法でも言えるのは、「作文の構成はメモすればやりやすくなる!」ってことなんですね。
さいごに
さていかがでしたか?
何も考えずに思うがまま作文を書くのと、構成を先に考えてから書くのとでは、まったく書きやすさが違うでしょ?
とにかく文章って、書けば書くほど上手になるので、これからもどんどん書いていきましょう。
今回ご紹介した構成方法を実践していただければ、ますます作文が簡単になりますよ。
ここまで読んでくれたあなたなら、もう大丈夫ですよね。
これまでを簡単にまとめます。
- 構成を先に考えると作文が書きやすくなる
- 起承転結に限らず、色々な構成パターンを試してみる
- 構成は、吐き出す⇒分ける⇒まとめる⇒並び替えるの手順で
- 先に全体を完成させて、あとから修正するのがコツ
- 自分がやりやすい構成メモのやり方を見つける
でしたね。
また毎日の習慣として・・・
- 自分が考えること
- テレビで見た気になること
- 人から聞いたためになること
- 本で調べたこと
などをメモすることをおすすめします。
これらのメモが、後々、あなたの作文を素晴らしいものにする素材になるはずです。
近い将来、あなたが「簡単に作文が書けた!」と実感できたら、また教えてくださいね。